サイハテの手記

どうぞゆっくりしていってね!

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展覧会「画と機」に行ってきました。

 

昨日は主人がお仕事お休みだったので、ふたりで「画と機」に行ってきました!
ファッションデザイナーの山本耀司さんと、画家の朝倉優佳さんの展覧会です。

 

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入口から部屋に入ってすぐ目に入るのが、この天井の隅に設置されたライト。これがもう宝石みたいにすごくきらきらしてて、しばらく見とれてしまって。
上を見上げて、そのまま目線を下げると青白い光が足元に走っていてすごく綺麗でした。

こういう直線的な光ってあまり見たことがなくて、しかもそれが部屋中を直線的に貫いてるからすごくかっこいいんですよね(*´ `*)

この彫刻2体もまじまじと見て、なにで出来てるのかなとか、ここの黒は何かなとか想像しながら、時には戻ってまた見返して。
じっくり観察して想像するのが好きなので、時間をかけて見ていきました。

 

 

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この絵画がまたかっこいい
色が綺麗なのはもちろん、両側から覗くのもとても楽しい。
絵の具が乗ってる面と、アクリル板のフラットな面の差を観察するのがとても楽しい。

 

 

 

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そして驚いたのが、この影。
2枚手前の画像見るとわかりやすいかもですが、片方はカラー、もう片方はモノクロなんです。凄すぎる。
展示物だけじゃなくて、照明も見所たっぷりです。

 

 

 

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暗い部屋を抜けると一気に明るい空間に。
幻想からリアルに引き戻されたような強烈な印象で、壁面には大量の絵、フロアには針金と流木でできたオブジェが服を着て佇んでいます。

 

 

 

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それぞれ動きや表情があって面白いんですよー!
この人は何を考えてるのかなとか、横に座って目線を追ってみたりとか。
もちろん手は触れちゃいけないけど、側に寄ることはできるので、かなり近くで観察したりしました。

 

 

 

 

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この写真じゃ少し分かりづらいかもしれませんが、この左側に伸びてる腕がハットを持っていて、こんなふうに下から覗き込むと!覗き込むと!

帽子をかぶせてもらってるみたいになるんです〜!(って勝手に思ってるだけだけど笑)

これがもう楽しくて、何回も下をくぐってヒョコヒョコ動いたり写真撮ったりしてたから、だいぶ変な人だったかもしれません。
でも後悔はしていない。とても楽しかった。

 

 

 

 

 

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いやーこの辺もかっこよくて
ここのゾーンには非常灯があるのですが、そこの両隣にふたつずつ絵が足されていて。
なんだかストーリーに見えたので、ここのオブジェたちにも物語があるのかもしれません。
服から人物を考察するのもね、楽しいよね。

 

ほかにも見どころたくさんあって、窓にペインティングしてたりとかね。黒い紙に黒い絵の具でイラスト描いてたりね。服もたくさんあってね。
あとは床に落ちる影とか、光が何を演出しているかを考えながら進むとより楽しいかもしれません。

山本耀司さん、朝倉優佳さんの展示エリアの先には更にまた別の展示もありまして、それもまたかなり面白いのでアートに触れたい方にはぜひおすすめしたいです!
展覧会の出口、廊下をすこし進んだ先にはカタログも売ってますよ!これがまたかっこいーの!こちらは最後に紹介します!

 

 

 

なんかさー、アートって不思議だよね。
考えてもいいし、考えなくてもいいし。
それはもう受け取った側が好きにとらえていいよーっていうの、すごくいいと思うんです。

だから感じ方は人それぞれで、たとえそれが発信者側の意図と違ったとしても、その思想を拘束されずに、自由でいていいよって許してもらえるのって、私はなんだか居心地よくて。それってあったかいけど、ロックだしクールだと思いませんか。
この展覧会、自分が予想してた以上にはまりました。
今後の人生に影響しそうだなあありがたや…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そ、そして

 

私たち夫婦は

 

このあとめちゃくちゃレアな体験をしてしまうのです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

展覧会を見終わって外に出て、先ほどのカタログが売ってるお店に行ったんです。
カタログかっこいいな、あっこんな本もあるわすごいわ面白い〜ってお店の中を見ていたら、主人が誰かとお話ししておりまして。
お仕事関係の方かなと思って、それで「家内です」と紹介されて色々お話をお伺いしていたら

 

 

なんと

 

 

 

 

 

 

 

 

その方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

展覧会の照明を担当した、照明デザイナーの藤本晴美さん
(国内外を飛び回って活躍しておられる物凄いお方なのです)

 

 

 

なんでも、主人とは仕事の関係で、2日前に打ち合わせでお会いしたばかりだそうでして。なのでお仕事つながりではあるんですけど、もう、すごいんです。藤本晴美さん、オーラが全然違うんです。
ファッションもものすごく洗練されててかっこいいのはもちろん、パワーが全然違いました。自分がハムスターだとしたら、藤本さんはこう、「大気」って感じなんですよねもうスケールとか次元が全然違う方でした。目の前に神様が現れてらっしゃるような感覚で。すごかったです。素晴らしかった。

しかも、とても気さくな方で。笑顔も素敵。終始にこやかにお話されていて。
小動物のようなちっぽけな存在の私とも、目を見てお話しして頂いて、とってもありがたかった。

しかもしかも展覧会のカタログまでプレゼントして頂いて「私、奥さん大事にする方だから!」と、何と私に直接手渡してくださって、本当に本当にありがとうございました。主人共々、とても感謝しております。たくさんエネルギーもらえました。
あの時間、あの場所が、とても輝いていたように思えます。きらきらしてた

 

帰りに旦那さんと「もし5分でもずれてたら出会えなかったんじゃ」という話になって、また心がじんわりしてきたり。
不思議な出会いでした。
どうかまたお目にかかることができますように

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、カタログについてご紹介します。
内容は展覧会に行って見てほしいので、仕様だけご紹介します。めちゃくちゃ豪華でかっこいいです。
エディトリアルフェチさん、紙フェチさん必見です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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なんと!!!

バインダー!!!!!

攻めてるー!!!!!!!


この発想なかなかできません。かっこいい。予想外すぎました。
(うしろに写ってるのは袋です。袋もちゃんとデザインされててカッコイイ)

 

 

 

 

 

 

しかもすごいのが、

 

 

 

 

 

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紙が紙質が

 

 

作品に合わせるように、紙もそれぞれ違うのです。サイズも作品によって違う。
バインダーの特性がものすごく良く活かされています。かっこよすぎる。

中にインタビューも入ってます。これまたかっこいい。私もそう生きたい。
もっと面白いことに首突っ込みたい。なんだか力がわいてくる。

 

これはね、やられるでしょう。欲しいでしょう。お金を出したくなるでしょう。
(私はこれを"投資"と呼んでいます)

これをもう一冊買うのもいいけれど、せっかくなのでヨウジヤマモトの服をまずは1着買ってみようと思いました。
きっとこういうのが大事なんだ。

 

 

 

 

 

 

 

新しいものに触れるとき、慣れてないぶん少し体力がいります。
自分の中の何かひとつを持っていかれそうになる。
でもその代わりに、何かひとつが自分のものになる。
同じものにずっと触れていれば、すり減らないし疲れません。
でも、だからこそ、たまにはいい機会だと思って違うものに触れてみる。
そういう余裕を、自由を、自分に持たせておくことの大切さ。
そして、そこから挑戦していくこと。新しいものにたくさん触れること。
この「画と機」は私にまた新しい何かをくれたように感じました。

だから、まずは服を買う!
その服を"新たな感覚"として私に取り入れることからはじめよう!

ネットじゃなくてお店に行って、目で、手で、自分に合うものを選んでこようと思います。